スタジオの会員に勧めたいのに、棚にあるのは1kgのホエイだけ。ピラティスやヨガのスタジオ、エステサロン、女性のフォロワーを持つ発信者が自分のプロテインを考えたとき、既製品の多くは男性向けです。女性向けプロテインのOEMとは、女性の利用者を想定して原料と内容量、味、表示を決め、自分のブランドとして委託製造する仕組みのことです。決めるのはこの4点で、ブギウギ株式会社ではオリジナル処方を100個からご相談いただけます。

この記事の要点

女性向けプロテインは原料・内容量・味・表示の4点で決まります。100個から相談でき、表示は栄養機能食品の定型文の範囲までです。

この記事でわかること

  • 女性向けプロテインのOEMで決める4つの軸
  • ソイ・エンドウ・低乳糖ホエイの選び方と、表示で押さえる点
  • 個包装スティックと小容量袋の違いと、ロットの数え方
  • 栄養機能食品の定型文で書ける表示と、書けない表現の線引き
  • 100個から相談できるロットの条件と、納品までの流れ

女性向けプロテインのOEMで決める4つの軸

女性向けプロテインのOEMで決める4つの軸|図解

女性向けかどうかは、原料の種類だけでは決まりません。原料、内容量と形態、味と甘味料、表示の4つの組み合わせで決まります。

軸決めること女性向けで多い選択
原料ソイ・エンドウ・ホエイのどれか植物性か、乳糖を減らしたホエイ
内容量と形態袋か個包装か、1食分の量個包装スティックか小容量の袋
味と甘味料定番味か再現味か、甘さの種類きなこ・抹茶・ベリー系で甘さ控えめ
表示何を書けるか栄養機能食品の定型文まで

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18〜64歳の女性のたんぱく質の推奨量は1日50gです。1食で補う量を先に決めると、内容量と1本あたりの単価が逆算できます。4つの軸は順に決めるのではなく、売り先と価格帯を置いたうえで同時に詰めます。

原料はソイ・エンドウ・低乳糖ホエイの3択

原料はソイ・エンドウ・低乳糖ホエイの3択|女性向け プロテイン OEM

女性向けで選ばれる原料は、植物性のソイとエンドウ、乳糖を減らしたホエイ(WPI)の3つ。原料の選択はそのまま味と表示に波及します。

原料特徴表示で押さえる点
ソイ(大豆)植物性で腹持ちがよい。粉っぽさが出やすい大豆は表示が推奨される品目。イソフラボンの機能はうたわない
エンドウ植物性で大豆不使用を打ち出せる。独特の風味原材料名に明記する
ホエイ(WPI)乳糖を減らした精製タイプで溶けやすい「乳成分」の表示が義務

植物性を選ぶときの味の課題

ソイとエンドウは、ホエイに比べて粉っぽさと原料由来の風味が出やすい原料です。きなこやココアのように香りの強い定番味と合わせると飲みやすくなります。溶けやすさは粒度と分散剤で調整できます。原料の等級と原価の関係はオリジナルプロテインをOEMで作る手順と費用相場で整理しています。植物性だけで揃えてヴィーガンと表示する条件はビーガンプロテインの原料と表示で扱っています。

副原料は足すほど表示が変わる

女性向けでは、鉄、カルシウム、食物繊維、コラーゲンペプチドを副原料として足す例が多くあります。足した成分は原材料名と栄養成分表示に載り、原価にも乗ります。副原料を1つ足すたびに、表示と原価の両方を作り直すと考えてください。コラーゲンを主役にするならドリンク剤形という選択もあります。剤形の違いはコラーゲンドリンクをOEMで作る方法で扱っています。

内容量と形態は個包装スティックか袋か

内容量と形態は個包装スティックか袋か|図解

女性向けでは、1kgの袋より小容量の袋か個包装スティックが選ばれます。持ち運びと計量の手間が、継続するかどうかを分けるためです。

観点個包装スティック小容量の袋(300〜500g)
持ち運びと計量計量不要で持ち運びやすいスプーン計量が要る
試飲サンプルそのまま配れる小分けの手間がかかる
包材と充填の単価上がる抑えやすい
ロットの数え方本か箱かで見積もりが変わる袋の数

個包装は、スティック1本を1個と数えるのか、30本入りの1箱を1個と数えるのかで見積もりが変わります。最初の相談で数え方を確認してください。

カロリーと糖質は、栄養成分表示を1食あたりで示すと利用者に伝わります。シェイカーを使わずにコップで溶かす飲み方を想定するなら、分散剤と粒度の調整を試作の段階で頼みます。

味と甘味料で継続率が決まる

女性向けで継続購入を分けるのは、味の種類より甘さの強さ。トレーニング後に一気に飲む男性向けと違い、朝食や間食で飲む場面が多いためです。

きなこ、抹茶、ベリー系、ミルクティーは処方が固まっている定番味で、味の再開発が要りません。メーカー指定の原料タイプとフレーバーの範囲で選べば、50個からの相談条件にも合います。

甘味料は、砂糖、高甘味度甘味料、希少糖で印象とカロリーが変わります。「砂糖不使用」と書く場合は、使った甘味料を原材料名に明記します。条件を付けない「無添加」の表記は景品表示法上のリスクがあるため、不使用の成分を具体的に書きます。試作は水と牛乳に加えて、豆乳でも確かめてください。女性の利用者は豆乳で割る割合が高く、粉っぽさの出方が変わります。

ロットと進め方は100個から

ブギウギ株式会社では、女性向けを含むプロテインのオリジナル処方を100個からご相談いただけます。メーカー指定の原料タイプとフレーバーを使う場合は50個からです。

業界全体では、プロテインは1,000個前後からの受注が多い商材です。極小ロットの対象はスキンケアなど化粧品区分の商材とプロテインで、サプリメントや健康食品、ドリンクは1,000個からです。副原料を足して機能性を打ち出すより、まず定番味の100個で反応を見る順序が、在庫を抱えない進め方になります。

流れは、相談と見積もり、原料と味の選択、試作、表示のチェック、製造、納品の6段階。期間は、通常は相談から納品まで約3ヶ月程度が目安です。個人名や屋号で契約する場合の許可と表示は個人でプロテインをOEMで作る方法で扱っています。

在庫は、スタジオやサロンなら会員数と購入率から消化期間を出せます。賞味期限は製造から12〜24ヶ月の範囲で設定されるため、月に何個売れるかを先に置きます。計算の型はジムのオリジナルプロテインの在庫設計で表にしています。初回ロットだけで原価率を出すと、実態より悪く見えます。その計算の枠組みはプロテインOEMの費用が動く3つの理由で扱っています。

表示で書けることと書けないこと

表示で書けることと書けないこと|図解

女性向けの訴求で最も差が出るのが表示です。書けるのは栄養補給の事実と、栄養機能食品の定型文まで。美容や体型に関する効果は、一般食品として売る限り書けません。

栄養機能食品の定型文で書ける範囲

栄養機能食品は、鉄やカルシウムを含む20種類の栄養成分について、決められた定型文で機能を表示できる制度です。個別の届出は不要で、1日摂取目安量あたりの含有量が上限と下限の範囲内にあることと、注意喚起の表示が条件になります。

制度表示できる範囲届出
一般食品栄養補給の事実(タンパク質補給など)不要
栄養機能食品対象成分の定型文(カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です、の形)不要。上下限と注意喚起表示が条件
機能性表示食品届け出た機能性消費者庁への届出が必要

たんぱく質そのものは栄養機能食品の対象成分ではありません。鉄やカルシウムを規格の範囲で配合すれば、その成分についてだけ定型文を表示できます。配合量が範囲を外れると定型文は使えないため、副原料の量は表示の基準から逆算して決めます。

書けない表現

健康増進法第65条は、健康保持増進効果について著しく事実に相違する表示、著しく人を誤認させる表示を禁じています。

食品として販売に供する物に関して広告その他の表示をするときは、健康の保持増進の効果等について、著しく事実に相違する表示をし、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならない。

出典:消費者庁
使える表現使えない表現
美容を気遣う方へ肌がきれいになる・ハリが出る
カロリーコントロール中の方に痩せる・脂肪燃焼
タンパク質補給筋肉がつく
女性の健康を気遣う方にホルモンバランスを整える

大豆イソフラボンやコラーゲンの機能を表示するには、機能性表示食品として科学的根拠を消費者庁に届け出る必要があります。届出のない商品では、原材料として配合している事実だけを書きます。

女性のフォロワーを持つ発信者に投稿を依頼する場合は、景品表示法のステルスマーケティング規制の対象です。令和5年10月1日の施行以降、依頼した投稿には「PR」や「広告」の明示が要ります。自分のSNSで自分の商品を紹介する投稿も、広告として同じ表現ルールが適用されます。

本記事の根拠法令・出典

法令・公的資料位置づけ
日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書(厚生労働省)たんぱく質の推奨量(18〜64歳女性は1日50g)
栄養機能食品について(消費者庁)対象成分・定型文・上下限と注意喚起表示の要件
食品表示法(消費者庁)原材料名・アレルゲン・栄養成分などの義務表示
健康増進法(消費者庁・虚偽誇大広告)健康保持増進効果に関する虚偽・誇大表示の禁止(本文で条文を引用)
機能性表示食品制度(消費者庁)機能性を表示する場合の届出要件
ステルスマーケティング規制(消費者庁)広告であることを隠す表示の禁止

まとめ

女性向けプロテインのOEMは、原料、内容量と形態、味と甘味料、表示の4つの軸で決まります。原料はソイ、エンドウ、低乳糖ホエイの3択で、選んだ原料がそのまま味と表示に波及します。形態は個包装スティックか小容量の袋で、ロットの数え方を最初に確認します。

表示は栄養補給の事実と、鉄やカルシウムの栄養機能食品の定型文まで。美容や体型の効果は一般食品では書けず、大豆イソフラボンやコラーゲンの機能を表示するには機能性表示食品の届出が要ります。

ブギウギ株式会社ではオリジナル処方を100個から、メーカー指定の原料タイプとフレーバーを使う場合は50個からご相談いただけます。売り先と価格帯が決まっていれば、4つの軸は同時に詰められます。数量や味が未定でもご相談いただけます。

よくある質問

女性向けプロテインは何個から作れますか?

ブギウギ株式会社では、プロテインのオリジナル処方を100個からご相談いただけます。メーカー指定の原料タイプとフレーバーを使う場合は50個からです。サプリメントや健康食品、ドリンクは1,000個からが目安で、同じ食品でも商材で条件が変わります。

ソイとホエイのどちらが女性向けに向いていますか?

売り先と訴求で決めます。植物性を打ち出すならソイかエンドウ、溶けやすさと味の作りやすさを優先するなら乳糖を減らしたホエイ(WPI)が候補です。ソイは大豆の表示が推奨され、ホエイは乳成分の表示が義務になる点が判断材料になります。

「美肌」「ダイエット」とパッケージに書けますか?

書けません。一般食品として販売する場合、健康増進法により身体の変化を示す表示はできません。「美容を気遣う方へ」「カロリーコントロール中の方に」といった範囲にとどめます。機能性を表示するには機能性表示食品の届出が要ります。

鉄やカルシウムを配合した場合、何を表示できますか?

1日摂取目安量あたりの配合量が定められた範囲内にあれば、栄養機能食品としてその成分の定型文を表示できます。届出は不要ですが、注意喚起の表示が条件です。たんぱく質は対象成分ではないため、たんぱく質に関する機能の表示はできません。

個包装にすると費用はどう変わりますか?

包材と充填の工程が増えるため、袋に比べて1本あたりの単価は上がります。一方で試飲サンプルにそのまま使え、計量不要で継続しやすい利点があります。スティック1本を1個と数えるのか箱を1個と数えるのかで見積もりが変わるため、最初の相談で確認してください。

スタジオやサロンで販売するときに許可は必要ですか?

未開封の袋や箱をそのまま販売するだけなら、営業届出が不要とされる区分にあたります。店内でシェイクして提供する場合は飲食店営業などの許可が問われるため、売り方を決めたら管轄の保健所に確認してください。