「何から始めればいいか分からない」「最低1,000個と言われて諦めた」——サロン専売品づくりの相談で最も多いのが、この2つのつまずきです。サロン専売品とは、エステ・美容室・ネイルサロンなど特定のサロンチャネルでのみ販売する化粧品のことで、物販売上の柱とリピート顧客の囲い込みを両立できる商材です。本記事ではコンセプト設計から製造・販売開始まで、100個程度から作る6ステップを整理します。
この記事の要点
サロン専売品はコンセプト→メーカー選定→処方→容器→薬事→製造の6ステップ・約1〜3ヶ月で作れます。
この記事でわかること
- サロン専売品の定義と、市販品・OEM委託品との違い
- 100個程度の極小ロットから始める具体的な作り方の6ステップ
- 費用の内訳・期間の目安・薬機法でつまずきやすいポイント
- 個人サロン・小規模サロンが失敗を避けるための判断基準
サロン専売品とは何か

サロン専売品とは、エステ・美容室・ネイルサロンなど特定のサロンチャネルでのみ販売する化粧品・コスメのことです。市販品との差別化や、施術と連動したホームケア提案を目的として企画されます。
サロン専売品と市販品の違い
| 項目 | サロン専売品 | 市販品 |
|---|---|---|
| 販売チャネル | 契約サロン・公式EC | ドラッグストア・量販店 |
| 価格帯 | 中〜高価格帯 | 低〜中価格帯 |
| 訴求 | 施術連動・カウンセリング前提 | 単品訴求 |
| 在庫管理 | サロン側で在庫保有 | メーカー流通 |
サロン専売品は、お客様が他店で同じ商品を買えない設計のため、リピート購入はサロンへ戻る動線が自然に作れます。費用の内訳やメーカー選びの4基準を含む全体像はサロン専売の化粧品OEMガイドにまとめています。
自社製造とOEM委託の違い
オリジナル化粧品を作る方法は大きく2つあります。自社で製造設備を持つ方法と、OEMメーカーに委託する方法です。
自社製造は化粧品製造業・化粧品製造販売業の許可取得が必要で、初期投資が数千万円規模になります。一方、OEM委託は許可を持つメーカーに製造を任せられるため、サロン側は化粧品製造販売業の許可も不要です(自社ブランドで「製造販売元」として表示する場合は別途許可が必要になる場合があります)。
個人サロン・小規模サロンの場合は、OEM委託が現実的な選択肢です。
サロン専売品の作り方|6ステップ

サロン専売品を作る一般的な流れは、6つのステップに整理できます。BOOGIE WOOGIEのような小ロット対応OEMの場合、コンセプト相談から納品まで約1〜3ヶ月程度が目安です。
ステップ1:コンセプト・販売計画の設計
最初に「誰に・何を・いくらで売るか」を言語化します。サロン専売品で大切なのは、施術メニューとの連動性です。例えばフェイシャルメニュー後のホームケアとして提案する商品なのか、ヘアサロンの店販棚で訴求するヘアオイルなのかで、処方・容器・価格帯が全く変わります。
販売計画では以下を概算します。
| 項目 | 検討内容 |
|---|---|
| ターゲット顧客 | 既存顧客の年代・悩み・予算感 |
| 想定販売価格 | 顧客単価とのバランス |
| 月間販売目標 | 既存客数×購入率の試算 |
| 初回ロット数 | 想定販売数×2〜3ヶ月分が目安 |
月間販売目標の2〜3ヶ月分を初回ロットの目安にすると、賞味期限切れによる廃棄リスクを抑えられます。
ステップ2:OEMメーカーの選定・相談
複数のOEMメーカーに問い合わせて、対応ロット・実績商材・薬機法対応・ブランディング支援の4軸で比較します。サロン専売品の場合、業務用と販売用を組み合わせて発注できるメーカーが望ましいです。エステサロンでの業務用・販売用の作り分けはエステサロン向けの化粧品OEMで詳しく解説しています。
BOOGIE WOOGIEでは化粧品OEMに限り100個程度から相談を受けており、製造に加えてロゴ設計・パッケージデザイン・ECサイト構築までを社内チームでワンストップ対応しています。
ステップ3:処方の決定と試作
メーカーから提示された処方案をもとに、サンプルを作成して使用感を確認します。試作は1〜3回が一般的で、納得のいくテクスチャ・香り・色味になるまで調整します。
既存処方ベースと新規処方の違い
| 開発方式 | 期間 | 費用 |
|---|---|---|
| 既存処方ベース | 約1〜2ヶ月 | 抑えやすい |
| 既存処方カスタム | 約2〜3ヶ月 | 中程度 |
| 新規処方開発 | 約3〜6ヶ月 | 高め |
初回は既存処方ベースから始めると、初期費用と試作回数を抑えやすくなります。
サロン専売品で意識したい処方の差別化
市販品との差別化を狙う場合、配合成分の希少性・天然由来比率・サロン施術剤との相性などを処方提案に盛り込みます。ただし配合成分を理由とした効能効果の標榜には薬機法の規制があるため、ラベル・LP上の表現は事前にメーカーへ確認してください。
ステップ4:容器・パッケージデザインの決定
容器の素材・形状・キャップ・ラベルデザインを決めます。容器は既製品ストック品から選ぶか、オリジナル金型を作るかで費用が大きく変わります。
100個の極小ロットでは既製品ストック容器の活用が現実的です。オリジナル金型は数十万円〜の費用がかかり、ロットも数千個以上が前提となるため、ブランド軌道後の検討事項として位置づけます。
ステップ5:薬事チェック・最終承認
容器表示・販売時の広告コピー・ラベル文言が薬機法・景品表示法に適合しているか、メーカー側でチェックします。化粧品の効能効果は厚生労働省が定める56項目の範囲内に収める必要があり、サロン側が考えたキャッチコピーを修正するケースは珍しくありません。
ステップ6:製造・納品・販売開始
工場で製造・充填・包装が行われ、検品後にサロンへ納品されます。BOOGIE WOOGIEの化粧品OEM・100個の極小ロットの場合、最短約1ヶ月程度での納品が可能です。
納品後は店頭POP・スタッフ向けトークスクリプト・顧客への告知文を準備し、販売開始に備えます。
サロン専売品の費用の目安

サロン専売品の作り方を費用面から整理します。100個の極小ロットを想定した場合の主な内訳です。
| 費用項目 | 100個の場合の目安 |
|---|---|
| 処方開発費 | 既存処方ベースなら抑えやすい・新規開発は高め |
| 試作費 | 1試作あたり数千円〜数万円(無料のメーカーもあり) |
| 容器・パッケージ費 | 1個あたり数十円〜数百円(既製品の場合) |
| 製造費(中身代) | ロット数と処方で変動 |
| デザイン費 | デザイン会社・自前で差が大きい |
100個の極小ロットの場合、総額で1個あたり数千円〜1万円台になることが一般的です。サロンでの販売価格はその2〜3倍に設定し、利益を確保する設計が定石です。
費用を抑えるポイント
- 既存処方ベースを活用する(新規開発費を回避)
- 既製品ストック容器を選ぶ(金型費を回避)
- ロゴ・ラベルデザインを内製または小規模デザイナーに依頼する
- 業務用と販売用を同時発注して中身代の単価を下げる
これらを組み合わせることで、初期投資を大幅に圧縮できます。
サロン専売品づくりで失敗しやすいポイント

サロン専売品の作り方で個人サロン・小規模サロンが陥りやすい失敗パターンを整理しました。
失敗パターン1:在庫過多
「最低ロット1,000個」のメーカーに発注し、賞味期限内に売り切れずに大量廃棄するケースです。化粧品の使用期限は未開封で約3年が目安ですが、サロンの月販ペースが10〜20個程度の場合、1,000個は4〜8年分の在庫になります。
回避策は、月販目標の2〜3ヶ月分を初回ロットにすること。100個から作れるOEMを選べば在庫リスクを最小化できます。
失敗パターン2:コンセプトが曖昧
「とりあえずオリジナル化粧水」と発注したものの、既存顧客に売り込む際に「何が違うのか」を説明できず売れない、というパターンです。
回避策は、ステップ1のコンセプト設計を丁寧に行うこと。「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を1文で言語化できるまで詰めることが推奨されます。
失敗パターン3:薬機法違反の広告表現
「シミが消える」「肌が若返る」など医薬品的な効能効果を店頭POPやSNSで訴求し、薬機法違反で行政指導を受けるケースです。
何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
出典:医薬品医療機器等法 第66条(e-Gov法令検索)
化粧品が標榜できるのは厚生労働省が定める56項目の範囲内のみで、医薬品的な効果効能の標榜は禁止されています(化粧品の効能の範囲について|厚生労働省)。「最高」「No.1」「絶対」など最大級表現も化粧品公正取引協議会の公正競争規約で原則禁止です。
販促物の文言は発注時にメーカーへ確認するルートを作っておくと安全です。
失敗パターン4:メーカー選びのミス
最低ロット・対応商材・薬機法対応の3点を確認せずに契約し、後から「希望ロットでは受けられない」「処方変更ができない」というトラブルが起きるパターンです。
回避策は、初回ヒアリング時に以下を必ず確認することです。
- 化粧品OEMの最低ロット(業務用・販売用それぞれ)
- 過去の受注事例(サロン専売品の実績)
- 薬事チェックの範囲と費用
- 継続発注時のロット条件
本記事の根拠法令・出典
本記事で言及した規制・表現ルールの根拠は以下のとおりです。
| 法令・公的資料 | 位置づけ |
|---|---|
| 医薬品医療機器等法 第66条(e-Gov法令検索) | 化粧品を含む誇大広告の禁止(本文で条文を引用) |
| 化粧品の効能の範囲について(厚生労働省) | 化粧品が標榜できる効能56項目 |
| 不当景品類及び不当表示防止法(e-Gov法令検索) | 優良誤認・有利誤認など不当表示の禁止(景品表示法) |
| 化粧品公正競争規約(化粧品公正取引協議会) | 最大級表現の原則禁止など業界の表示ルール |
まとめ
サロン専売品の作り方は、化粧品OEMを活用すれば100個程度の極小ロットから始められます。最初の一歩はコンセプト設計で、「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を言語化することが起点です。次にOEMメーカーを4軸(対応ロット・実績・薬機法対応・ブランディング支援)で比較し、処方・容器・デザインを決めて製造に進みます。BOOGIE WOOGIEのように化粧品OEMで100個から相談を受け、製造に加えてブランド設計・パッケージデザイン・ECサイト構築までをワンストップで対応するOEMを選ぶと、サロン側の作業負担を大きく減らせます。
費用は100個の極小ロットで1個あたり数千円〜1万円台が目安です。在庫過多・コンセプト曖昧・薬機法違反・メーカー選びの4つの失敗パターンを把握しておけば、初回からつまずくリスクを抑えられます。商品ジャンルや希望ロットが未定の段階でも相談は可能なので、構想段階で情報収集を始めてみてください。
よくある質問
サロン専売品は何個から作れますか?
化粧品OEMの場合、100個程度の極小ロットから相談できるメーカーがあります。業務用品はさらに少量から対応できる場合もあるため、まずは事前相談で条件を確認してください。
サロン専売品の作り方で必要な許可はありますか?
OEM委託の場合、サロン側で化粧品製造業・化粧品製造販売業の許可は原則不要です(OEMメーカーが許可を保有しているため)。ただし、自社ブランドで「製造販売元」として表示する場合は別途許可が必要になる場合があるため、メーカーに確認してください。
サロン専売品の作り方にかかる費用はいくらですか?
100個の極小ロットの場合、総額で1個あたり数千円〜1万円台が一般的です。処方・容器・デザイン・薬事チェックの組み合わせで変動するため、複数メーカーで見積もりを取って比較してください。
サロン専売品の納期はどれくらいですか?
BOOGIE WOOGIEの化粧品OEM・100個の極小ロットの場合、最短約1ヶ月程度での納品が可能です。一般的な小ロットOEMでは相談開始から納品まで約3ヶ月程度を目安に計画してください。
個人サロンでもサロン専売品を作れますか?
化粧品OEMで100個から相談を受けているメーカーであれば、個人サロン・1人経営のサロンでも依頼可能です。BOOGIE WOOGIEでは個人事業主のサロンからのご相談もお受けしています。
サロン専売品のラベル文言は誰が決めますか?
サロン側で原案を作り、メーカー側で薬機法・景品表示法の観点からチェックする流れが一般的です。医薬品的な効能効果や最大級表現は事前に修正提案が入るため、最終文言は両者で擦り合わせる形になります。

